霊視/スピリチュアルカウンセラー/スピリチュアルカウンセリング [オフィス スピリット911]





―― Vol.25 覚悟 ――

 小心者の自分は、レースのスタート時間が迫ってくると、緊張感と恐怖感に追い詰められて、今すぐここから逃げ出したいといつも思っていました。それを察知して、チーム監督だった熊田さんは「楽しんで来いよ」と声をかけてくれましたが、それは焼け石に水のようで、スタート準備のシグナルが点滅し始めると、全身から力が抜けていくような感覚に襲われ、意識がもうろうとしていました。シグナル点灯。スタートの瞬間、雄叫びをあげながらアクセル全開。往生際の悪い自分は、そこでやっと覚悟を決めていました。

 結果にも左右されますが、レースが終わると、さわやかな達成感がありました。その達成感が、レースを続けていくエネルギーになっていたようです。でも、覚悟することだけは引退するまで苦手でした。逃げられない状況まで自分を持って行くことが精一杯でした。自分は時に霊視カウンセリングで覚悟するようにと伝えますが、それがその人にとって難しいのは承知しています。簡単なことではないと、身をもって体験してきました。もし、どうしても覚悟できないのなら、自分のように逃げられない状況に持って行くのも一つの方法だと思います。

 覚悟するしかないという状況は、時には天国と地獄のようです。右肩を複雑骨折した時は、それを受け入れる覚悟よりも、後悔の念で目の前が真っ暗になりました。でも、レーシングスーツ(写真)の背中の黒い傷を見た瞬間、受け入れることが出来ました。脊髄パッドに守られて、背骨は無傷だったからです。脊髄損傷という悲しい運命を背負って生きて行かなければならない人を何人も見てきました。運良く覚悟できた自分は、幸運に感謝しながら、1年間の治療を続けることができました。

 霊視カウンセリングをしてきて思うこと。それは逃げないで覚悟することです。どんな形であっても天空や魂が伝えてきたことを受け入れる。自分のように往生際が悪くても、方法は必ず何かあります。それでも、言い訳したり覚悟しないですむ方法を探す人がいます。理由を聞くとそれが理論的で、妙に納得してしまいそうな場合があります。でも、それを聞いた自分は天空や魂の怒りを感じるのです。自分は道徳者ではありませんが、厳しいことを伝えるのも役目の一つです。天空や魂は、寛容であっても、その人にとっては甘くはないということだと思います。

2006/06/05